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PTFEペースト押出装置

ペースト押出法によるチューブや電線、シートなどのPTFE成形製品は高い耐熱性、難燃性、 耐薬品性、耐腐蝕性、滑り性、電気的特性を持っており、自動車用、化学・薬品用配管、 医療分野など産業界で広く使われています。
その中で近年、もっとも数量が多いのが自動車用排気ガス酸素センサー線や、 通信技術の進歩に伴なう同軸ケーブルであり、各種フィルターに利用される 「多孔質膜材」も新しい分野として増加しつつあります。
また医療関連の線材等の極薄肉被覆線・チューブ等の高性能製品の需要も増えています。

PTFEペースト押出装置の概要

主な対象製品

  • チューブ(外径 1mm以下〜 200mm程度・ 肉厚 0.1mm〜数mm)
  • 電線被覆(同軸ケーブル・自動車用電線など)
  • 医療用線材
  • 多孔質シート

基本プロセス

  1. PTFE樹脂(FP : ファインパウダー)と助剤(ナフサ)を混合機でブレンド
  2. 予備成形機で筒状に予備成形
  3. ペースト押出機により常温・高圧で押出成形
  4. 被成形品を焼成炉で乾燥→焼成温度まで加熱し完了(連続又は別工程)

図の左の送線機に巻かれた芯線を右寄りの引取機で一定速度で引取り押出機内に導入します。
押出機先端部金型内で樹脂が被覆されます。この工程までは押出は常温で行われます。
次に焼成炉通過時に樹脂を乾燥焼成し巻取機で巻き取ります。

チューブやテープ成形の場合には、送線機はありません。
テープやシート成形には、カレンダーロール(圧延装置)や脱脂装置が必要になります。 多孔質シートやチューブには、延伸装置が必要になります。
予備成形機は縦型ですが、押出機と焼成炉は縦型と横型があります。

弊社のブレンダーや予備成形機、送線機、押出機、外径測定装置、 焼成炉、引取機、巻取機などペースト押出に関する個別機器や全体的設備一式は、安定性と堅牢性により 多くのユーザーに採用されています。

ペースト押出機の種類

ペースト押出機には電動駆動式と油圧駆動式があります。弊社では、電動駆動式を多く出荷していますが、製品の種類やユーザーの希望によっては、油圧駆動式も製作しています。
ペースト押出機や焼成炉には、縦型と横型があり、生産する製品の種類やユーザーの工場のスペースなどによって、決まります。

弊社の実績では、ペースト押出機の最大ストローク長は 2700mm、シリンダー内径は、16mm 〜 250mm です。

電動駆動方式PTFEペースト押出装置

通常、ペースト押出法による樹脂の線材被覆厚みは薄くても50ミクロン程度ですが、 弊社では、この樹脂被覆厚みをさらに薄く30ミクロン以下にする装置に対応しています。 この極薄肉被覆電線の用途としては医療関連の線材などがあります。

弊社では電動駆動方式ペースト押出機を世界に先駆けて採用しました。 電動モーター駆動と精密な駆動機構により、流動性の悪い非溶融タイプの樹脂を 安定した速度で押出精度や強度を安定させつつ、押出成形します。

この方式により、弊社装置は長年にわたって優れた性能を評価されています。

横型ペースト押出機
10ton ペースト押出機   80ton ペースト押出機

縦型チューブ製造装置

縦型PTFEペースト押出機   押出中のヘッド